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茨城県動物指導センターに行ってきました [にゃんこ・わんこ]

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ここは、全国で殺処分数NO1です。
平成23年度 犬 3334頭  猫 2792匹 
平成24年度 犬 3177頭  猫の数は聞きそびれてしまった。

犬の登録数は、18~19万頭 うち狂犬病予防接種率65~70%

センターの方はもちろん、茨城県の愛護推進員の方、登録ボランティアの方そして
収容されている子たちのお世話をしている委託業者の方・・・みんなががんばっています。
1年間で150頭は減っています。
それでもなかなか成果として見えてこないもどかしさがすごくあるはずです。

環境省の数字を見ると、収容数に対して返還数がとても少ないです。
また譲渡は 犬827頭 猫 332匹

まず飼育する人の意識が低いことがあげられると思います。
茨城県では都心に近い南の方は都内に通勤する人たちのベッドタウンとしてひらけています。
北部の方は、昔ながらの飼い方(外飼い、番犬)の方が多く、
○知識が少ない
○いなくなっても探さない
○不妊去勢手術をしない
という問題があるそうです。

実際に収容されている犬も首輪がついていて迷子と思われる犬
家で生まれてしまったころころ子犬
他に野良犬とみられる徘徊もあるとのことでした。

相談件数では
犬 3760件 うち野良犬など徘徊の通報 547件
猫 940件

これらは、飼っている人の意識によってずいぶんと改善されることだと思います。
センターの方と協力して愛護推進員の方が地元のスーパーで愛護についての展示をしたり、
学校での「動物ふれあい教室」の実施などを通じで、愛護や飼い主の責任などの
教育活動もされています。
そういう活動もみんなが興味を持ってくれなければ目に入らない、
情報が届かないということもあります。

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センターにはマイクロチップの読み取り機があり、
収容される時には全頭チェックをするそうです。

でもマイクロチップは入っていても、登録されていないこともあるとおっしゃっていました。
また、首輪はつけていても鑑札・済票・迷子札がないという子も多いそうです。
職員の方はそれぞれの写真を撮り、特徴を記録するなどして、問い合わせがあったときに
すぐに見つけてあげられるようにと気を配っています。

また、収容されても気が合わないなどの子は個室にわけるとかもしてあったし、
なにより施設はとても清潔に保たれていました。
このような場所では、伝染病はいろいろな意味で命とりですから、
施設の改修もされてより安全になったということでした。

飼い主からの持ち込み理由としては、
○咬みつくなどの問題行動
○飼い主が病気などになり飼えなくなった
○犬や猫が病気になり医療費が出せない
○子どもが生まれた
○引っ越し

猫については、
子どもが生まれた・・・というのがとても多いです。
処分もほとんどが子猫です。

こういう人たちには殺処分のDVDを視聴させたりもするそうですが・・・
それでやめるひとは少ないみたいです。


このセンターもそんなに大規模な施設ではありません。
収容できる場所も限られています。
それにおさまらない数の犬や猫が入ってきます。
センターにとっては殺処分は苦渋の選択なんだと思います。

茨城県では条例の制定を予定しており、来年制定を目指しているそうです。
内容は・・・
○終生飼養
○適正飼育
○繁殖制限

そして・・・
○捨てない(買う側、売る側の責任)
○持ち込まない(啓発活動)
○救える命を救う(保護活動)


今回の見学会は茨城県の動物愛護推進員の方の主催で
○親子見学会
○一般見学会
が開催されました。
私は、ドッグスクールの仲間からのお誘いで行ってきました。
一般対象ということだったので、大人ばかりかと思ったら
10代の学生さんも5名いらしていて、しかもその中で動物関連の学校に行っている人はひとり。
ここまで来るのは勇気がいったかもしれない。友だちに言ったらばかにされるかもしれないのに、
この日ここに来た勇気に、そこにいたおとなたちみんな感銘を受けたと思います。
処分機まで見学した後の感想だったので、やはり強烈だったとは思いましたが、
殺処分される犬や猫たちと家の子たちを思い、殺処分を減らしたい。
でもそういう気持ちが周りの人たちには伝わらない。
もどかしい思いもいっぱいあった涙だったと思います。
小学校ばかりでなく、中学や高校にも来てふれあい教室を開催してほしいと。
自分は家で飼っていた犬にちっともやさしくしてあげなかった。
他の家族には慣れたのに、自分だけずっと受け入れてもらえなかった。
今は本当に悪かったと思う。カッコ悪いこと家族の前でも言わなかったかもしれない男子。
でも、おばちゃんはかっこいいと思ったよ。
「今のその気持ちを大人になっても忘れないでね!」
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ふれあいのデモ犬たち


なんとかしたい。・・・そう思っている人はたくさんいると思います。
でも、なにをやっていいかわからない。とかわたしにできることなんかない。とか
それに、ヒトに伝えるってすごくむずかしい。
とくに、関心のない人に振り向いて、気づいてもらうのはね。
そのためにももっと犬や猫のことを学ばなければならないと思っています。
同時に、推進員としてセンターのボランティア登録もしたいと思っています。
譲渡につながるリハビリができるようになりたいと思っています。


まず飼い主ができることといったら迷子にしないようにでしょう。
万一迷子になっても戻れるように。 犬鑑札(つける義務あり)、迷子札、登録済マイクロチップ。
迷子になったら、一刻も早く
迷子動物・都道府県別確認先一覧
こちらを参考に届け出てください。
そのうち帰ってくるだろう・・・なんてのんびりしていると間に合いません。
茨城県では、センターで保護した犬猫の収容期間は「収容日を含めて5日間」です。
期限を過ぎた動物は致死処分となります。・・・とあります。

そして、私たちが今できる動物愛護は・・・
いまここにいる自分の子たちに愛情を注ぐこと。
この子と一緒にいることを楽しむこと。
この子たちが虹の橋を渡るまでいっしょにいること。
犬の十戒・猫の十戒
あなたの犬は待っています・・・
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のらん

全国的に、不要ペットの持ち込みを受け入れている地域が、まだまだ多いですね。。。
by のらん (2014-08-30 14:21) 

女系猫猫犬家族

そうですね。

閉める蛇口は飼う側にありますよね。
法律でも「引き取らなければいけない」という項目ありますものね~。
犬も猫も終生飼養をもっと当たり前の世の中にしたいですね。
by 女系猫猫犬家族 (2014-08-31 09:32) 

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